本満寺の桜
豊臣秀吉による京都改造により寺が集められた南北に長い寺町通を出町柳から少し北へ歩いた東側に本満寺があります。本満寺の春は大きく花の枝を垂れる枝垂れ桜の他にも境内全体に桜が美しく咲いています。観光寺院ではありませんが桜が咲く時期には多くの人達が訪れます。
本満寺(ほんまんじ)
日蓮宗本山、本満寺の境内には本堂、方丈、鐘楼、いくつかの塔頭寺院などが建ち並び、本尊の日蓮自作と伝わる日蓮上人像が十界曼荼羅とともに安置されています。境内奥には墓地が広がり、その中には出雲の武将で忠義で知られる山中鹿之助の墓も見られます。寺町通から入って北側には妙見宮がお祀りされています。
本満寺の歴史
創建は応永17年(西暦1410)で本願満足寺と称していました。創建時にこの寺があった今出川新町の上京区役所の北西部付近は今も「元本願寺町」の町名で名残をとどめています。天文5年(1536)の天門法華の乱で堂宇が焼失した後、近衛尚通(戦国時代の公家、文明4年(1472)生~ 天文13年(1544)没)が現在の地に再建しました。
徳川吉宗の病気平癒を祈願した由縁で徳川家の祈願所ともなっていました。
本満寺の重要文化財
本満寺が所蔵する紺紙金字一字宝塔法華経並観普賢経9巻が国の重要文化財に指定されています。
本満寺の宗派 日蓮宗本山
本満寺の所在地
京都市上京区寺町通今出川上ル2丁目鶴山町16
本満寺の境内拝観自由
拝観時間 午前9時より午後5時まで
本満寺への公共交通機関
●河原町通を走る市バス「葵橋西詰」より徒歩約5分
(京都駅前より205系統に乗車)
●京阪電車、叡山電車「出町柳」駅より徒歩約10分