大津市湖西の桜の名所
大津市の琵琶湖の西側には桜の名所がいくつもあり、なかでも三井寺、琵琶湖疏水取り入れ口、長等公園、皇子山公園、日吉大社参道の日吉馬場(ひよしのばんば)に花見客が多く集まります。
日吉大社(ひよしたいしゃ)
全国に約3800もあるといわれる山王神社の総本宮で古事記にも登場する歴史ある神社です。社殿のほとんどが国宝または重要文化財です。
日吉馬場(ひよしのばんば)
坂本は日吉大社、比叡山延暦寺の門前町として栄え、独特の景観を今に伝えています。日吉大社の表参道が日吉馬場で、道の両側の穴太衆積み(あのうしゅうづみ)と呼ばれる石積みに囲まれた建物が里坊です。
里坊は比叡山で修行を積んだ僧が高齢になって山を下り、隠居所として住んだ所です。里坊は安土桃山から江戸時代にかけて生まれたと説明板に書かれています。
穴太衆積み
「穴太衆積み」はこの地区の寺院神社等の建築保守に従事していた坂本の一地区の穴太に居住していた職人の技術によるもので、加工しない自然のままの石を崩れないように美しく組み上げた石積みで、日吉馬場の両側に続く里坊の石垣などに見られます。
「穴太衆積みの石垣」は大津市指定文化財の史跡に指定され、里坊の続く坂本地区は平成9年の10月に国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。
太閤桜
日吉馬場から少し北へ折れた所に建つ里坊の薬樹院で咲く豊臣秀吉ゆかりといわれる見事な桜です。
坂本日吉馬場への公共交通機関
●JR湖西線「比叡山坂本」下車、西へ徒歩約10分
(比叡山坂本は新快速も停車)
●京阪電車石山坂本線「坂本」下車、すぐ