御室仁和寺の紅葉

御室仁和寺の紅葉

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仁和寺(にんなじ)
 仁和寺は今から1130余年前の886年(仁和2年)に光孝天皇により発願され、その2年後の888年(仁和4年)に宇多天皇により完成された勅願寺です。勅願寺(ちょくがんじ)とは天皇・上皇の発願によって建立された寺院で、仁和寺は皇子・皇孫が続けて門跡を務め上げたことから由緒と品格ある門跡寺院の筆頭とされて「御室御所」と呼ばれています。

 仁和寺は室町時代の応仁元年(1467年)から10余年も続いた応仁の乱では西軍の陣地となり堂宇をことごとく失いました。今に見られる堂宇は寛永18~正保3年(1641~1646)に再興されたり、御所から移築された建物です。

  広大な境内に国宝や重要文化財の堂塔が建ち並ぶ仁和寺は、1994年(平成6年)に「古都京都の文化財」の一つとして世界文化遺産に指定されました。それらの建物を秋の紅葉が美しく飾ります。春の御室桜もきれいです。

 高さが20メートルを超える大きな仁王門(重要文化財)から入り、これも重要文化財の中門を抜け、両側からきれいに色づいた紅葉を眺めながら国宝の金堂へと通ずる直線の参道を歩きます。

 蔀戸(しとみど)が美しく貼られている金堂は、御所に建てられていた紫宸殿を移築したもので、桃山時代の宮殿建築を代表する遺構と言われています。金堂の左右に紅葉が赤く彩りを添えています。

 36メートルもの高さの五重塔の頭が赤い紅葉の上に浮かび上がる光景も見られます。重要文化財に指定されている仁和寺の五重塔は寛永21年(1644)に建てられました。

 朱色の鐘楼や経蔵の傍にも紅葉が赤く染まり美しい絵を作っています。 袴腰の仁和寺の鐘楼も国の重要文化財に指定されています。

仁和寺の御室桜は京都の桜より半月ほど遅れて咲き揃います。御室桜の写真は御室仁和寺の桜をクリックするとご覧いただけます。

仁和寺の所在地 京都市右京区御室大内33
仁和寺の宗派 真言宗御室派総本山
仁和寺の拝観時間 朝9時~夕4時半
桜等の特定の時期の境内拝観料 500円
仁和寺の御殿拝観料
  大人500円、中学生以下300円
 団体割引があります。
霊宝館等の期間限定有料拝観があります。
仁和寺への電車とバス
●嵐電北野線 「御室仁和寺」下車、徒歩数分
●京都駅前よりJRバス周山、高雄栂尾方面行きに乗車「御室仁和寺」下車すぐ
●市バス「御室仁和寺」下車すぐ
 (京都駅前より市バス26系統に乗車)
 (京阪三条より市バス 10系統、59系統に乗車)
駐車場 参拝者に限り1回500円で駐車できる広い駐車場があります。