船鉾(ふねほこ)
船鉾
神宮皇后(じんぐうこうごう)が懐妊中の身にもかかわらず、崩御された天皇に代わり海外への出兵を指揮されたという説話に基づいて作られた鉾で、船の形になっています。
舳先には鷁(げき)、艫(とも)には舵(かじ)、屋根上には帆柱をイメージした旗と吹き流しが風になびいています。
船鉾の御神体人形
撮影はできませんが、主神神功皇后と皇后に従う住吉明神、鹿島明神、龍神安曇磯良の神様がお祀りされています。
船鉾の鷁首
舳先(へさき)には金色の鷁(げき)が前を向いて羽を広げています。
鷁は中国で水難除けに考えられた想像上の鳥で、船鉾の船首の鷁は宝暦10年(1760)に木彫金箔で作られています。
艫(とも、船尾)
大舵は黒漆塗り青貝螺鈿(らでん)細工で龍と荒波が描かれた豪華な物で、寛政4年(1792)に作られました。右舷は龍が上を向いており、左舷は龍が下向きに描かれています。(この頁の下の写真は右舷)
見送
平成8年(1996)に復元新調された「龍と青海波」の和綴錦が使われています。
安産祈願
安産の神として信仰されている神功皇后が巻いていた岩田帯が巡行後に妊婦に安産のお守りとして授与されています。
船鉾の鉾町
京都市下京区新町通綾小路下ル船鉾町