保昌山
(ほうしょうやま)
保昌山
源頼光の家来の丹後守平井保昌(たんごのかみひらいやすまさ、天徳2年(958)~ 長元9年(1036))と後に保昌の妻になる女流歌人和泉式部(いずみしきぶ)との恋の物語に取材して作られています。(源頼光は大江山の鬼退治でよく知られています。)
御神体人形
保昌が式部のために紫宸殿(ししんでん)の左近の紅梅の枝を折り、手一杯に捧げる姿を再現しており、花盗人山(はなぬすっとやま)と呼ばれていたこともあるようです。
紫宸殿
山の上の建物は紫宸殿の設定で作られていますが、中には牛頭天王が祀られているそうです。
懸装品
前掛「蘇武牧羊図」、胴掛「張騫(ちょうけん)に虎図」、「巨霊神白鳳図」は円山応挙(1733~1795)の下絵による刺繍を復元新調したもので、緋羅紗地に精緻に刺繍を施した豪華な逸品です。
屏風に仕立てた円山応挙の下絵は宵山に会所で拝観できます。
見送
福禄寿、弁才天に唐子、鶴亀などが配された図柄の綴錦「福禄寿星図」で、寛政10年(1798)に作られたものを復元新調して掛けています。
お守り
宵山には保昌と和泉式部の結ばれた恋の物語にちなんで梅の花が描かれた縁結びのお守り、絵馬等が授与されます。
保昌山の山鉾町
京都市下京区東洞院通松原上ル燈籠町