蟷螂山
(とうろうやま)
(かまきりやま)
蟷螂山
御所車の屋根上に大蟷螂(かまきり)が乗る珍しい組合わせの蟷螂山は中国の古典の物語に由来して作られました。
かまきりが自らの力をも顧みず斧をもって強敵にたち向かう姿を「蟷螂の斧を以て隆車の隧(わだち)を禦(ふせ)がんと欲す」と書かれているそうです。
蟷螂山は応仁の乱より前にあった記録が残っているようですが、元治の兵火(1864)での焼損や、その後も再三の火災に逢いましたが、昭和56年(1981)に大修理が完成し再び巡行に加わりました。
からくり
33基の山鉾の中で唯一「からくり」を巡行中に披露して、沿道の観衆から大喝采を浴びる山です。
御所車の屋根の上のかまきりが鎌や首をもちあげ羽を大きく広げ、御所車の車輪がまわります。
懸装品
前懸、胴懸、見送とも友禅作家の羽田登喜男氏の友禅染が飾られて巡行しています。
前懸「瑞祥鶴浴図」、右胴懸「瑞苑浮遊之図」、左胴懸「瑞光孔雀之図」、見送「瑞苑飛翔図」とも写真でご覧いただけます。
蟷螂山の山鉾町
京都市中京区西洞院通四条上ル蟷螂山町