龍安寺(りょうあんじ)
平成6年(1994)に古都京都の文化財の一つとしてユネスコの世界文化遺産に登録された龍安寺は、清水寺、金閣寺と並んで京都で最も拝観者、観光客が訪れる歴史ある寺院の一つです。
龍安寺は臨済宗妙心寺派の寺院で、室町時代の宝徳2年(1450)に徳大寺家の豪壮な別荘を細川勝元が譲り受け禅寺を創建したのがこの寺の始まりと伝えられます。
龍安寺は創建後の応仁元年(1467)より10余年も続いた応仁の乱では、細川勝元が東軍の総大将として戦い、京都の他の寺社と同じく龍安寺も焼失してしまいましたが、細川勝元の子、細川政元が明応8年(1499)に再興しました。
龍安寺は重要文化財の「紙本墨書太平記12冊」などの貴重な文化財を所蔵しています。石庭を眺める方丈も国の重要文化財に指定されています。
龍安寺の紅葉
石庭で知られる方丈庭園の築地塀の向こうから春は桜、秋は紅葉が白砂の庭に彩りを添えています。二方を囲む油土塀は高さが約1.8メートルあります。
鮮やかな紅葉が水面に影を映す鏡容池は徳大寺家の山荘の遺構として残ったもので、江戸時代の「都名所図会」に掲載されており、春は桜と雪柳、夏は睡蓮や蓮の花、秋は紅葉が美しく、静かな水面を泳ぐ水鳥も見られます。
鏡容池を左に見て石庭拝観入り口の庫裏に向かう道の両側からは美しく色付いた紅葉の枝が降り注ぎます。
龍安寺の桜(京都石庭)の写真もご覧ください。
龍安寺の所在地
京都市右京区龍安寺御陵下町13
龍安寺の宗派 臨済宗妙心寺派
龍安寺の拝観時間 朝8時~夕5時
(12月~2月は朝8時半~夕4時半)
龍安寺の拝観料
大人・高校生 500円、中・小学生 300円
龍安寺への電車とバス
●嵐電北野線「竜安寺」下車、徒歩数分
●JRバス「竜安寺前」下車すぐ
(京都駅前より周山、栂尾、立命館大学前ゆき)
●三条京阪、四条河原町より市バス59系統、「竜安寺前」下車すぐ
駐車場 拝観者は無料で利用できる駐車場があります。