槙尾山 西明寺(まきのおざん さいみょうじ)
紅葉の清滝川を眺めながら指月橋(しげつきょう)を渡ると拝観受付があります。
坂道の参道を昇り、紅葉に飾られる門をくぐると、正面に本堂、右に聖天堂、左に客殿が並んで建っています。
西明寺は真言宗大覚寺派の準別格本山で、空海の高弟、智泉(ちせん)が天長年間(824~834)に神護寺の別院として開創したのが西明寺の始まりと伝えられます。
現在の本堂は永禄年間(1558~1570)に戦火で焼失した後に、徳川五代将軍綱吉の生母、桂昌院(けいしょういん)の寄進により江戸時代の元禄13年(1700)に建てられました。
本堂に安置されている本尊は高さ51センチの木造釈迦如来立像で、嵯峨釈迦堂で知られる清涼寺の国宝釈迦如来立像を模して運慶により彫られ、国の重要文化財に指定されています。
本堂の前には槇尾(まきのお)の名の元となった樹齢600年の槙(まき)の大木が立っています。
本堂の向かって右に建つ聖天堂には夫婦和合の神様である歓喜天が祀られ、お詣りすると縁結びのご利益がいただけるそうです。
槇尾山西明寺は栂尾山高山寺、高雄山神護寺とともに紅葉の名所として知られ、紅葉が赤く染まる11月初旬~下旬には多くの参拝者で賑わいます。清滝川沿いに並ぶ高雄、槇尾、栂尾で三尾(さんび)と呼ばれています。
西明寺の境内全体が赤い楓に包まれています。客殿や鐘楼の前の紅葉林がことのほか美しく、苔むした鐘楼が紅葉の色を引き立てているようにも思えます。
大河ドラマに関連した西教寺 麒麟がくる 明智光秀墓、桜紅葉の頁を作りました。
高雄山神護寺、栂尾高山寺の紅葉の写真もご覧ください。
西明寺の所在地
京都市右京区梅ヶ畑槇尾町1
西明寺の宗派 真言宗大覚寺派
拝観料 500円
(但し、紅葉の時期以外は境内拝観無料、本堂拝観400円)
西明寺へのバス
京都駅前よりJRバスにて約1時間乗車「槇ノ尾」下車、徒歩約5分
駐車場 近くに民営の駐車場があります。