圓光寺の紅葉(京都一乗寺)

圓光寺の紅葉(えんこうじ)

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圓光寺(えんこうじ)
 瑞巌山(ずいげんざん)と号する臨済宗南禅寺派に属する古刹で、創建は徳川家康が慶長6年(1610)に京都伏見に開いた学問所が起源で、足利学校から招いた三要元佶(さんようげんきつ)和尚が開基しました。

 本尊の千手観世音坐像は本堂に安置され、尼僧の専門道場として歴史ある禅堂は、今は南禅寺の研修道場として使われています。

圓光寺の紅葉
 11月の中頃から見事な紅葉に包まれる庭園「十牛(じゅうぎゅう)之庭」は、禅の修業の課程を表しているといわれ、紅葉の名所として知られています。栖龍池(せいりゅうち)を囲む池泉回遊式の庭園で、水琴窟の澄んだ音も聞かれ、夜はライトアップされます。

 紅葉に囲まれて境内を歩くと家康の墓がある坂の上に出ます。ここからは堂宇に囲まれる庭の紅葉が見下ろせます。遠くに眼をやると京都盆地の西に連なる山並みも見通せます。

伏見版木活字(重要文化財)
 徳川家康はこの寺で武士や僧侶に儒学を習わせた他、十万もの木製活字を与えて多くの書物を出版させました。
 使用された木製活字は現存する活字としては最古といわれ、今も5万2千個程が保存されています。

圓光寺の宗派 臨済宗南禅寺派
圓光寺の所在地
 京都市左京区一乗寺才形町20
拝観時間 午前9時~午後4時半
拝観料 400円 
圓光寺への公共交通機関
 白川通を走る市バス「一乗寺下り松町」下車、徒歩約10分
   (京都駅前から市バス5系統に乗車)
 叡山電鉄「一乗寺」駅下車、東へ徒歩約15分
無料駐車場(乗用車約20台)がありますが、紅葉のシーズンには利用できません。