東福寺通天橋の紅葉

東福寺の紅葉(とうふくじ)

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東福寺(とうふくじ)
 東福寺は恵日山(えにちざん)と号する臨済宗東福寺派の大本山で、嘉禎(かてい)2年(1236)に藤原道家が禅僧円爾弁円(えんにべんえん)(聖一国師)を開山に迎えて祖父の菩提を弔う寺として建立した寺院です。

 道家は規模は東大寺、教行は興福寺と大寺院の建立を掲げ、東大寺と興福寺から1字ずつ名をとり東福寺と名付けて、20年後の建長7年(1256)に完成させました。その後に2度もの大火災に遭遇しましたが再建され、中世禅宗の貴重な寺観を今に見る事ができます。

 三門は国宝に、禅堂、東司、開山堂、鐘楼などは国の重要文化財に指定されています。本堂、方丈は明治の焼失以後の再建です。

国宝三門
 室町時代初めの応永12年(1405)に再建され、入母屋造り、五間三戸の大きな三門は左右の幅が25.9メートル、高さが22.1メートルもある大きな門です。禅宗寺院に数ある三門の中では最も大きく、最も古いものだといわれています。
 3月14日から16日の春の涅槃会(ねはんえ)には楼上が一般公開されるそうです。

東福寺の紅葉
 東山の月輪山麓に広大な寺域を持つ東福寺の秋は、東の山から流れ下る三ノ橋川の洗玉澗(せんぎょくかん)が約2000本ものトウカエデの赤い紅葉で埋め尽くされます。

 葉先が三つに分かれた珍しい通天紅葉も見られます。臥雲橋から洗玉澗の紅葉を通して通天橋を見上げたり、通天橋から洗玉澗の紅葉を見下ろした時にはその迫力に圧倒されます。

東福寺の所在地 京都市東山区本町15-778
東福寺の宗派 臨済宗東福寺派大本山
東福寺の拝観
 通天橋・開山堂 大人400円、小中学生300円
 本坊庭園 大人400円、小中学生300円
東福寺への電車とバス
●JR奈良線「東福寺」下車、徒歩約10分
●京阪電車「東福寺」下車、徒歩約10分
●市バス「東福寺」下車、徒歩約5分