大沢池の桜(京都市右京区)

大沢池の桜(おおさわのいけ)

京都の桜 写真集

大沢池の桜
 大沢池の春は水面を取り囲むように桜が咲き揃い、水鳥が泳ぐのどかな光景が広がります。天神島に架かる橋の赤い欄干や心経宝塔(多宝塔)を取り込んでカメラを向ける人が並びます。

大覚寺(旧嵯峨御所大覚寺門跡)
 嵯峨天皇の離宮嵯峨院を嵯峨天皇の皇女の正子親王が大覚寺と改めたもので真言宗大覚寺派の本山です。

大沢池
 大覚寺の東に広がる大沢池は月見の名所としても知られ、秋には一対の龍頭鷁首(りゅうとうげきす)の舟を浮かべて「観月の夕べ」が催されます。これは平安時代の貴族の遊興の一つとして楽しんだ観月の催しを再現したものです。

 大沢池は日本では最も古い人工の林泉で、嵯峨天皇(第52代天皇、在位大同4年(809)弘仁14年(823))が離宮嵯峨院をお造りになる折に、中国の洞庭湖をモデルとして設計されたもので、庭湖とも呼ばれる周囲約1キロの平安時代に造られた人工池です。

 水面は約23,000平方メートルもあり、そこに大小二つの島が浮かんでいます。大きい島は「天神島」で天神社が鎮座しています。小さい島は秋には嵯峨菊が咲いて「菊が島」と呼ばれています。

名古曽の滝
 池畔の北側に名古曽の滝(なこそのたき)があり、平成6年からの発掘調査によって平安時代を再現されています。大沢池、名古曽の滝ともに国の名勝に指定されています。

大沢池の拝観料
 
桜の咲く時期には500円で池畔と大覚寺堂宇とが拝観できます。
大沢池の所在地
 京都市右京区嵯峨大沢町
大沢池へのバス
 京都駅前より市バス28系統にて「大覚寺」下車、東へ徒歩数分
駐車場 大覚寺の駐車場は拝観者の自家用車が2時間以内500円で40台駐車可能